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矯正治療はいつ始めればいいのですか?

全体的な歯ならびの問題で治療を受けるのであれば、通常12歳臼歯(前歯から数えて7番目)が生える頃が一般的です。暦年齢でいうと、11~13歳になります。しかし、もっと早い時期に開始する場合もあります。最近は7歳前後から、症状が無くても顎関節に問題が始まっている場合には、早めに顎関節の正常化をはかり、アゴの成長発育に悪影響を及ぼすのを可及的に少なくする治療を、矯正治療前に行っています。

矯正装置をつけずに、しばらく様子をみる場合は?

成長発育中の患者は、成長と共に問題点が変化していくことがありますので、様子を見ていくことが多々あります。最も適切な治療方針や治療開始の時期を判断するためです。この経過観察は、矯正装置を装着して治療するのと同様に大切なものです。

矯正治療は大人になっても可能ですか?

歯と歯ぐき、歯を支える歯槽骨に問題が無ければ、年齢に関係なく矯正治療は可能です。ただし、子どもの頃から徐々に悪くなった場合に大人になってから始めると、治療に妥協しなければならない場合が多々あります。また、成長期に始めることで、アゴの成長発育を上手く誘導できてより良い治療結果を得る場合もあります。

矯正装置の見た目が気になるのですが、表から見えない矯正は可能ですか?

矯正装置の見た目が気になる場合には、歯の裏側に矯正装置をつける舌側矯正をお勧めします。舌側矯正は、唇側矯正に比べると高度な技術を必要としますが、見えない矯正の中で最も確立された治療法です。症例を問わず、唇側矯正が可能であれば舌側矯正も可能で、治療期間や治療結果も唇側矯正と変わりはありません。

抜歯したくないのですが、抜歯しないで矯正することは可能ですか?

矯正治療は綺麗に歯を並べることだけが目的ではありません。歯並びとかみ合わせを改善するに際して、お顔立ちや筋肉、咀嚼、顎関節、歯ぐきなどの歯周組織、治療後の安定性など全てを考慮して診断することが必要であり、その結果、抜歯が必要か不要かを検討することになります。

スプリント治療とは何のためにするのですか?

歯並びやかみ合わせに問題があると、下アゴをずらして咬んでいる場合がよく見受けられます。下アゴをずらして咬んでいる場合には、矯正治療前に予めスプリントを用いてアゴの関節(=顎関節)の位置を出来るだけ良い状態に改善する必要があります。その結果、口内に本来のかみ合わせの状態を得ることが出来、上下のかみ合わせのズレがどの程度あるのかを具体的に知ることができます。また、正しい顎関節の位置で歯を並べないと、治療後の後戻りの原因にもなります。成長期の患者であっても顎関節に骨吸収が生じていたり、関節円板が大きくズレていることもありますので、歯を動かす前に予めスプリントでかみ合わせに変化を与えた場合の顎関節の反応を確かめることも大切です。

矯正治療後に後戻りすることはありますか?

矯正装置を除去すれば、必ず歯は動きます。ですから、装置撤去前に歯並びを十分に整え、アゴの関節と調和させてかみ合わせを作ることが重要です。矯正装置撤去後は歯も動揺していますので、歯列から歯が飛び出さないように取り外し可能なリテーナー(保定装置)を使う必要があります。通常、最初の1年間は終日使用し、2年目は夜間就寝時のみの使用となります。

治療途中で遠方へ転居することになった場合、どうなるのですか?

治療途中で遠方へ転居により当院への通院が困難となった場合には、最寄りの矯正歯科専門医院をご紹介しております。矯正費用については治療の進行状況によって精算しますのでご安心ください。